チックの事をオープンに話せるだけでも、母親はストレスが減ります

◉CBIT(シービット)キダメソッドを受けられる前のお子さんの状況を教えてください

幼稚園年長の頃より、首ふり、喉鳴らし、口開け、腕の屈伸、わきパタパタ等が始まりましたが、1ヶ月程度で次々に変わっていく為、ずっと様子見でした。 

小3の時に鼻鳴らしや咳払い等の音声チックが始まり、小4の時に絶叫系の音声チックになり、心療内科のある小児科で「トゥレット」と診断され、投薬治療を始めました。

今思えば、その頃が1番ひどく、絶叫する度に家の鉄骨が「キーン」と反響し、私は耳鳴りに心臓がバクバク、吐き気をもよおすような感じでした。

また、ジャンプ、足上げ、寝る前は布団の上でエクソシストのように全身で跳ね、腕や手首クルクルチックで字も書けず、習い事もサッカー以外は全てやめ、学校では絶叫の為保健室に行く事もできず、しばらくお休みしました。

その時に、海外の方のブログでCBIT療法がある事を知りましたが、まだ日本ではどなたもされていませんでした。(3年前)

◉今回CBIT(シービット)キダメソッドを受けられることを決めた理由を教えてください

もうすぐ小学校を卒業するという2月頃から、中学への不安感からかまた音声チックが始まり、口あけ、首後ろ倒し、(息が吸えない?)ハーハーをしていました。

ずっと口を開けたままよだれを垂らして食事をする息子を見ながら、投薬だけでなく何とかしたいと思い、ネット検索で日本CBIT療法協会に辿り着きました。

それから、家族で何度も話し合い、中学生活にも慣れた夏休みに受けようと決心しました。

◉お子さんがCBIT(シービット)キダメソッドを受けられている中で変化したこと、気づいたこと、成果があれば教えてください

1番最初のセッションで、約45分間チックが治まってるのを見て、「催眠術のようだ」と思いましたが、セッションが終わった15分後にはすぐMAXに戻り、私が呼吸法の声かけをして呼吸法を始めてもすぐ忘れてしまうような感じで、チック出し放題の息子を見て「うちは、効果のない3割の方なのか…」と落ち込んだりしました。

3回目のセッションの後、まだ口を開け続けている息子を見て、私が泣いてしまった事がありました。

その時に「ママは悪くない」と言ってくれて、頑張ろうという気持ちが芽生えてきたようです。

それでも、チックの衝動はとても強く、チック階層表の数字もなかなか減らない日々が続きました。

転機があったのは、5回目のセッションの直前です。 

本人が指を奥歯で噛み、こうすると衝動が落ちると言った事にヒントを得て、割り箸をくわえさせてみました。 

その事を木田先生に伝えるとマウスピース療法というものもある事を教えて下さいました。

また昼間、ひとりで留守番なので、「呼吸法30分の動画を撮る」という宿題が出され、私のスマホにLINE送信させました。

You Tuberにでもなったかのように「今から呼吸法しまーす♪」とノリノリで割り箸をヒラヒラさせている姿に、頼もしさを感じました。

その辺りから、深呼吸も上手になり、常に呼吸法が頭にあるようになり、やっとチックの頻度も衝動も少しずつ減ってきました。

◉CBIT(シービット)キダメソッドを受けた感想を教えてください

セッションが終わって約1週間、学校も始まり、帰宅するとすぐに砂時計でクールダウンしているようです。

さすがに、30分の動画を撮る時間は無くなりましたが、人目のある学校の方がマスクの下で呼吸法をしているようで、更に衝動も下がっています。

本人曰く、衝動が1〜2しかないので、5分位ですぐゼロになるようです。

割り箸も不要になりました。

セッション前に比べると夢のようです。

木田先生には、本当に感謝しかありません。

◉CBIT(シービット)キダメソッドをどんな人に勧めたいですか

チック、トウレットに悩んでいる全ての方に勧めたいです。

◉その他、何かチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さん達にお伝えしたいことなどあればご自由にお書きください

チックの事をオープンに話せるだけでも、母親はストレスが減ります。

ただ、周りがどんなに頑張っても、結局は本人のヤル気の問題なんだなあと思います。

木田のコメント

福岡県の中1男子君です。

以前は音声チックが色々とあったようですが、CBITセッションを開始した時にはチックの種類自体は、口あけ首後ろ倒しと指動かしの2つくらいで少なかったです。

チックの種類は少ないとはいえ、口あけ首後ろ倒しの運動チックはとても激しく出ており、初回のセッションでは衝動をゼロにすることは出来たものの、2回目のセッションでは全くチックが減っている感じはなく、3回目でも相変わらずセッション開始時には口を激しく開けているのを見て、これはなかなか手こずりそうだなと思いました。

お母さんの文章にもあるように、割り箸を咥えると衝動が下がることに中1男子君とお母さんが気づき、チックの衝動というのは実際に下がるものなんだなということが分かったことが、中1男子君が本気でCBITに取り組む気になるきっかけになったようです。

この割り箸を噛むと人によってはチックが減るあるいは出なくなるというのは割と知られた事実で、大阪大学の歯学部ではそれ用のマウスピースを作ってくれたりするそうです。

中1男子君は、割り箸を噛んで衝動を十分に下げた状態で深呼吸に取り組むようになりました。

割り箸を咥えること自体が口あけのチックを止める拮抗反応になっていますし、衝動がある程度下がった状態になるので、CBITの深呼吸を続けていくことの苦痛もより少なくなるわけですね。

毎日の呼吸練習も本人ひとりではなかなかやりきれないものですが、練習をしている動画を撮ってお母さんに送るようにするとモチベーションも維持しやすいようです。

中1男子君が意識を変えてCBITに本気で取り組むようになってくれたことがお母さんには嬉しかったようです。

他のお母さんからもよく聞くことですが、子供さんがチックと正面から向き合ってなんとかしようと努力し始めてくれる姿を見るととても勇気づけられるそうです。

チックと戦うのは子供さんですが、チックにより痛めつけられているのは実はお母さんの方だったりするので、子供さんがCBITにやる気をみせてくれないとすごく辛かったりしますし、逆に頑張ってくれるととても救われる気持ちになるのだそうです。

セッションを始めた頃には止まる気配の見えなかった中1男子君の口あけチックでしたが、最終回のセッションの時には出てくる気配がほとんど見えませんでした。

中1男子君はいつもセッションの時にはとても一所懸命取り組んでくれていたのに、それでもなかなかチックが減っていかなかったのは、よほど衝動が強かったからなのだと思います。

それをここまで減らしてきたのには実に大変な努力があったのだと分かります。

中1男子君は人の役に立つ仕事がしたいんだそうです。

私が中1の時にはそんなこと夢にも考えてませんでした(^^;)

チックを減らす事のできた彼の努力する力があれば、きっと世のため人のために役に立ついい仕事をしてくれるものと思います。

でわ

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